Poodle Chop Shop ed.12/20 金村修
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Poodle Chop Shop ed.12/20 金村修

Poodle Chop Shop ed.12/20 | Osamu Kanemura

2018年の「Living Dead Suicide」以降見られるファストハンドメイドな私家版写真集の流れが、更にエクストリームな方向性に転じ、まるでケルトの装飾写本のように作品内を埋め尽くした金村修のミクストメディア作品。失敗したカラーデジタルプリントの欠片、巷に流布する広告イメージ、そしてどこか暗示に満ちた字句を新聞から切り抜いたものを巧みにコラージュ。更にクラフトテープで立体性を加味したうえ、透明ビニールテープで無造作にコーティングしている。ネオダダの系譜としてもとれるが、ただただ利潤を得ることを目的とした高度消費社会の反映物たる写真イメージと、社会の暴力性が滲み出た新聞の見出し、作品内を満たすそうした構成物が、グチャグチャに丸められたクラフトテープと等価値であることを隠喩しているかのよう。タイトルの”Chop Shop”とは盗難車両を解体販売する商売の隠語、殺された人間の解体処理を請け負うビジネスという更にダークな意味もある。
エディション総数は20点。それぞれのイメージは完全に異なります。

作品サイズ h300mm x w420mm
裏面にタイトル/制作年/金村修サイン/エディションサイズが鉛筆で記載

金村修, 2019

30x42cm


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