1971年、荒木経惟が私家版(千部)として出版した、「センチメンタルな旅」の復刻と、妻陽子の死をテーマにした「冬の旅」からなる写真集。この復刻版は、オリジナルの「センチメンタルな旅」に入っていた風景写真などをカットし、陽子の写っている写真をメインに抽出したもの。よって、同じ本でも全く印象が異なる2冊となっている。荒木自身は復刻版の方をどうやら気に入っている様子。スリップケース表紙の少女は、死を間近にした陽子が入院する東京女子医大に途上にあった看板絵。荒木はこの少女に陽子を想っていた。
初版1刷ハードカバー。スリップケース付属。状態良好。美本。
新潮社, 1991
初版1刷 | 19x26cm | 124pp. | b&w