ポルトガルの首都リスボンと、川を挟んだ対岸にある海岸コスタ・ダ・カパリカ(COSTA DA CAPARICA)。長く伸びる海岸線は美しく、多くの観光客で賑わう一方、開発が行き渡らない広大な後背地が存在するのだという。遠い遠い昔、この地に死んだ老女の持っていたマントから金貨が溢れでてきたという伝説から、「CAPARICA」の名前の由来は「岬:CAPA(Cape)」と「金持ち:RICA(Rich)」だとされている。そうした伝承とは対照的なまでに荒涼とした風景は逆説的に美しくさえある。モノクロとカラーが混在。ホセ・ペドロ・コルテス(JOSE PEDRO CORTES, 1976-)は、EUROPEAN EYES ON JAPAN 2012で招聘され富山に来日した経歴も。本書が3冊目の写真集で、ポルトガルにおける有数の写真賞BES Photo Prize 2014ノミネート作品。自ら創立したPIERRE VON KLEIST EDITIONSからの刊行。
ハードカバー。状態良好。
PIERRE VON KLEIST EDITIONS, 2014
30x21cm | 80pp.