元村和彦による『私の手の詩』とほぼ同時期に刊行されたラストラム社版。1989年の新版は、こちらの本がベースとなっている。だが中身は3つのバージョンともまったく別ともいえる内容。ロバート・フランクの作品をクロノロジカルに載せているのだが、南米やヨーロッパにおける初期作品や、コラージュ、フィルムスチールなどを多く含む。造本はチープなのだが、年を経た本の味わいを好む人にはこの版がベストかも。ソフトカバー。年代なりの黄ばみ。表紙開いてすぐの白紙頁に極微の黄シミ。それ以外は良好。折れなどはなし。
Lustrum, 1972
初版 | 30x21cm | 写真図版点数86点 | 116pp. | モノクロ