ELEGANCE: The Seeberger Brothers and the Birth of Fashion Photography
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ELEGANCE: The Seeberger Brothers and the Birth of Fashion Photography

エレガンス: シーバーガー兄弟とファッション写真の誕生

セシル・ビートン、ホイニンゲン=ヒューン、ホルストら御大が、VOGUE誌やHARPERS BAZAAR誌などでファッション写真の美しさを競っていた20世紀前半。彼らがカバーしきれない領域のファッション写真や、Le Jardin des Mode誌、I’llustration誌、Femina誌など、大手以外のファッション写真の需要を担っていたジュル(Jules Seeberger)、ルイ(Louis Seeberger)、アンリ(Henri Seeberger)の3人兄弟、通称シーバーガー兄弟(The Seeberger Brothers)の写真アーカイブ集。彼らは、大型のKlapp Nettel-13×18を三脚無しで撮影してまわり、そのスタイルはまるで現在のストリート・スタイル・フォトグラファー(Scott SchumanやTommy Tonらが有名)。1909年から1939年まで、シャネルなどのオートクチュールや、オーダースーツを身にまといストリートを闊歩する特権階級の人々の気取りない姿を切り取った写真の数々は、貴重な戦前のファッションソースとなっている。戦後はスタジオ写真に移行した彼らシーバーガー兄弟だが、決して彼らがこの分野のパイオニアだったわけでもなく、同様のビジネスを営んでいた写真家も活躍していた。しかし半世紀以上にわたり家族協業ビジネスとして営んでいた者はなく、同じ写真家が撮影したものでドレスコードの変遷などまでも見て取れる戦前の写真アーカイブは他に存在しない。シーバーガー家が寄贈したフランス国会図書館所蔵の6万点に及ぶコレクションから300余点を抽出。ハードカバー。状態良好。

Chronicle Books, 2007

初版 | 28x24cm | 224pp. | モノクロ


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