Wolfgang Laib A Retrospective
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Wolfgang Laib A Retrospective

ヴォルフガング・ライプ

ヴォルフガング・ライプは、自身が採集し精製した自然界の素材のみを用いて立体制作をおこなうドイツのアーティスト。大学では医学を専攻していたというライプ。だがやがて生命に対する近代的アプローチに嫌気が差し、アートの道へと転じたという変わった経歴を持つ。四角い大理石に牛乳を満たした「Milk Stone」(1975)や、丹念に採集したタンポポなどの花粉を床に撒いた作品「Color Miracles」(1977)や、80年代に入ってからは蜜蝋でできた大掛かりなインスタレーションなど。後半はドローイング作品なども多数収録。インド哲学にも通じ、東洋的概念も深く作品制作に影響しているという。花粉を採集するときの姿勢と、花粉を床に敷き詰めるときの姿勢が一緒なのが、当たり前の話だが、とても印象的。
ハードカバー。状態良好。

Hatje Cantz, 2000

英語 | 29x29cm | 14plates | 204pp.


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