出羽三山、遠野などムラの闇を撮り続けてきた内藤正敏が次に向かった先は、都市の闇だった。「煌々と輝くネオンのすぐ横に、ぽっかりと開いた得体の知れない暗闇が見える・・・この得体の知れない闇こそ、都市の中の闇であり、都市の本質を解くカギが秘められているように思える。」(本書より)。1970-85年の15年間にわたり撮りためた作品。巻末には43頁にわたる「東京論ノート」が添えられる。これは江戸幕府の緻密な呪的都市構造について語った興味深い論考テキスト。
ハードカバー。帯付き。小口天(上部)に極微小な黄ばみシミ。それ以外は良好。愛読者カード等付属。
名著出版, 1985
初版1刷 | 30x22cm | 90plates | 221pp. | b&w