ドイツの写真家Timm Rautertが撮影した1969年のニューヨーク、そして主に1970年の東京、大阪そして京都。日本のものはいわゆる「お客さん」的視点というか、ありがちな異邦人的オリエンタリズムの要素が強いのだが、ニューヨークのスナップは市民の生活をよく活写しており、素晴らしいものが多い。
Timm Rautertは1941年西プロイセンのトゥヘル、現在のポーランドのトゥホラの生まれ。写真家であると同時にライプツィヒ造形美術大学の教授としてドイツの多くの若手写真家を養成してきた教育者でもある。STEIDL社から刊行された「Deutsche in Uniform 1974」(2007)と、アーミッシュの人々を撮影した「No Photographing」(2011)が特に有名。
ベルリンのOnly Photography社から限定500部で刊行のスタンダード版。英独日三ヶ国語併記だが、日本語訳はほぼ直訳に等しく不完全。
ハードカバー。スリップケース付属。状態良好。美品。
Only Photography, 2011
限定500部 | 英/独/日本語 | 90plates | 144pp. | b&w