ネガエロポリス 右眼墓地 荒木経惟
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ネガエロポリス 右眼墓地 荒木経惟

Negaeropolis Uganbochi | Nobuyoshi Araki

荒木経惟の新作「ネガエロポリス」と「右眼墓地(うがんぼち)」の2作品からなる写真集。
「ネガエロポリス」は、撮影したカラーネガフィルムをポジ現像、つまりフィルム自体のアンバーなベースを反転せずにそのまま現像してしまっている。実際のプリント現像をおこなった写真弘社によると、全体の色合いを統一するのが難しく、まず色見本としてキャビネサイズで現像し、それを参照しつつ大きくプリントするという大変手間のかかる作業を要したという。本書では全66点のうち27点を掲載。
「右眼墓地」については、荒木経惟曰く「近頃、街が墓場のように感じる」という東京の風景を、レンズを叩き割ったカメラで撮影したモノクロ作品。叩き割ったレンズ付近の歪んだ映像が、右眼の視力をほぼ失った荒木の視界を表現しているようでもある。これも、うまい具合に叩き割ることが結構難しく、計4台のカメラを無駄にしたという。齢75にして、今なお新しい表現を求めて止まない「天才アラーキー」こと荒木経惟…恐れ入るばかり。すべての写真には終戦記念日の日付がはいる。
南青山のRat Hole Galleryにおける荒木経惟「ネガエロポリス 右眼墓地」展に際して刊行。
ソフトカバー。デッドストック品。

Rat Hole Gallery, 2015

限定300部 | 24x19cm | 84pp.

¥ 3,300 (税込)


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