晴れた日 | 篠山紀信
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晴れた日 | 篠山紀信

A Fine Day | Kishin Shinoyama

1974年、ちょうど日本が高度経済成長の波に乗り、国民全体が脇目もふらず、モーレツに突っ走っている時代。そのパワーがこの本から溢れ出してくるかのような、まさに時代そのものを写した篠山紀信の写真集。一枚一枚のカットが非常にテンポよく繋がっており、非常に巧妙な割付。本という形で見るよりも、複写ポジをスライド映写機に映し出し、BGMにこの時代のヒット歌謡曲を流しながら、カシャカシャとリズムよく見ていきたい気分に駆られる。装丁も百科事典を思わせる変わった造り。亀海昌次による構成。
ハードカバー。輸送函/ビニールカバー/小冊子「晴れた日をめぐって」欠。本体内部に微小な黄シミ少々。本体エッジに微小な傷。

「正直いって、この写真は1枚ずつ、まるで名作のように見てもらっちゃ困るな(笑)。膨大な量のページを操りながら見ていく「生理」っていうのが大切なわけ。ペラペラページを操り、ある写真で目が止まる。それがこの「晴れた日」の特徴だね。」
「そう。時というのは、一見何気なく流れているようだけど、実は無数の層によって重なりあっていると思う。その時の層をある切り口で切りとったのが、「晴れた日」の写真集。…」
(篠山紀信 PHOTO JAPON誌記事より抜粋)


平凡社, 1975

初版第1刷 | 23x30cm | 写真図版数230点 | 348pp.

     
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