Beyond Here Is Nothing Laura El-Tantawy
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Beyond Here Is Nothing Laura El-Tantawy

Beyond Here Is Nothing | ローラ・エル=タンタウィ

2015年に鮮烈なデビューを飾った「In the Shadow of the Pyramids」で知られる、Laura El-Tantawyの新作。
「アラブの春」という強烈な政治性・場所性が基軸にあった「Shadow…Pyramids」とは対照的に、タイムレス且つ希薄な場所性をベースに、美しくも儚い写真が連なる。それは、エジプト人の両親の間にイギリスで生まれ、西洋とアラブという揺れるアイデンティの狭間に、まさに「たゆたう」ように生きるLaura El-Tantawyの思いがむしろより凝縮して表現された写真集として映る。
表紙は3方向に開き、3つの綴じを持つ。折り重なる写真を観音開きで捲ってゆき、観るものは4つのイメージを同時に目にすることになる。この装幀はそう、あの菊地信義が手掛けた高梨豊「東京人」や築地仁「垂直状の、(領域)」を思わせ、写真構成の(ある程度の)カスタマイズ化を可能にしているほか、両手を使ってページをめくる身体感覚はもとより、この本の場合は特にLauraの心の内を覗き見ているような感覚におそわれる。ブックデザインはSYB(Sybren Kuiper)。
限定500部ナンバー/Laura El-Tantawyによる直筆サイン
新刊。シュリンク未開封。画像は開封済のものより。版元絶版。

Nameless Publishing, 2017

限定500部 | 英語 | 18x15cm | 180plates | 190pp. | color

¥ 17,600 (税込)


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