身の回りの日常を撮したものの中にときおり差し入れられる非日常の異物。そして妻のイーディスは、何か生と死を象徴するような存在としてシンボリックにページの節目ごとに登場し、このヴァージニアの片田舎を彼岸の光景へと錯覚させる。 […]

2004年日本大学芸術学部芸術資料館で開催された、アメリカの写真家エメット・ゴーウィン展に際し刊行のカタログ。妻のヌードを植物との二重露光によって美しくもおどろおどろしいモンタージュへと変化させた作品や、放射能で汚染され […]

アメリカの写真家David Maiselの写真集。ロサンジェルスのモノクロ空撮のネガを恐らく反転させてプリントしたものと推測。レントゲンで撮った動脈のような道路、高層ビルの落とす「白い」影、黒く伸びる水平線、いずれも圧迫 […]

松江泰治（1963-）が上空から静岡県の地平をフラットに撮影した写真集。タイトルのJP-22はISOコードで静岡県を指し示す記号。清水穣による論考「First View 清水穣の写真」を巻末に収録。中島英樹によるブックデ […]

松江泰治は、1963年生まれ東京大学理学部地理学科出身という経歴が異彩を放つ写真家。タイトルの「gazetteer」とは、英語で「地名辞典」を意味する。約20センチ四方の2次元空間の中に閉じ込められた箱庭のような映像には […]

70年代末に登場し、「ニュー・トポグラフィクス」の旗手として、風景写真に新たな地平を切り開いたLewis Baltzによる4冊目の写真集。この本を最後にして、以後Baltzは「風景」の領域から去ってゆく。刊行はGus B […]

特集沈黙の風景。杉本博司「Twelve Seas」、普後均「Flying Flying Pan」、山本糾「Aleph 2」、エメット・ゴーウィン（Emmet Gowin）「Photographs 1986-89」、榎倉康 […]