Port Area, Sakai, Osaka 12:00-14:00, May 4, 2010 小松浩子
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Port Area, Sakai, Osaka 12:00-14:00, May 4, 2010 小松浩子

Port Area, Sakai, Osaka 12:00-14:00, May 4 2010 Hiroko Komatsu

大阪の臨海工業地帯の資材置場に野ざらしとなったままの産業廃棄物や打ち捨てられた山積みの工業製品。一般の感覚で言えばただの瓦礫の山に映るものが、ブログによると「夢のような光景です。」と記す小松浩子。そのまま2時間、アスリートで言えば「ゾーン」に入ったかのごとく休みなく撮影し続けたという。本書はその際に撮影した膨大なカットのうち100枚を抽出し写真集としてまとめたもの。小松は2010年より東京桜上水にあったブロイラースペース他で十数回にわたり発表をおこなってきた。当初はひとつの壁面を埋めるだけであったという写真インスタレーションが、2017年αMギャラリーでの展示ではまるで有機体が増殖するかのように写真が空間を埋め尽くし、まさに酢酸の臭いを放つ銀塩の森と化していた。本書表紙にはサランラップで包んだフィルムのベタ焼き1枚がホッチキス留めされている。まるでこれ以上の増殖をラップで密封することによって防いでいるかのようだ※1。ちなみにベタ焼きのイメージは100部それぞれ異なる。
限定100部ナンバー入り。中綴じセミハードカバー。表紙右上隅に擦れ(もしくは軽い剥がし跡)。表紙見返し白紙部に軽微な黄ばみ。
小松浩子による直筆サイン入り。

※1上記サランラップの意味はここに書かれていました。またサランラップではなく正確には「梱包用ラップ」でした。(2017年10月27日追記)http://komatsu-hiroko.com/essays-3

Osiris, 2016

限定100部 | 18x26cm | 100plates | 200pp | b&w

¥ 19,800 (税込)


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