鈴木育郎が2013年写真新世紀でグランプリを受賞してからはや8年。依然鳶職を続けている。あれ以来日本各地仕事あるところを忙しく飛び回り今は大阪。2021年の暮れも押し詰まり1週間のまとまった休みがとれた鈴木は一路、父のいる故郷浜松へ、そして初詣で賑わう浅草を経て母のいる東京練馬へと向かう。帰路再び立ち寄った浜松で出会った可愛らしい女性の笑顔は、今後の明るい展開の予兆となるのだろうか。
大手印刷会社の協力を得て、鈴木育郎がこれまでキンコーズで自費制作していた限定1部私家本のスタイルを踏襲し制作した久々の量産写真集。ただし刷りは50部のみ。スリップケース表紙は3種類。山田洋一によるデザイン。
スリップケース装ソフトカバー。新刊。
鈴木育郎(すずき・いくろう)
- 1985 静岡県浜松市生まれ 21歳より写真を始める
- 2010 舞踊家 吉本大輔氏のポーランドツアーに同行 帰国後東京に移る
- 2013 「鳶・CONSTREQUIEM」でキヤノン写真新世紀グランプリ受賞
- 2014 写真新世紀 東京展 2013「最果-Taste of Dragon」東京都写真美術館
- 2015 写真集「解業」(赤々舎)
- 2018 写真集「月夜」(日版アイピーエス)
研文社, 2022
限定50部 | 19x29cm | 199plates | color