Paralysis 島内秀幸
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Paralysis 島内秀幸

Paralysis | Hideyuki Shimauchi

もともとデザイン事務所に勤務し広告物を制作する激務の中に身を置いていたという島内秀幸。ある日、撮りためていた写真に衝動的に漂白剤をかけてみたという。イメージが浮き上がってくる現像プロセスとは全く逆に、みるみるうちに支持体の白紙が顕になっていく様子に破壊的なまでの衝撃を受けたという。そこで彼は、ゴミとして廃棄されている印刷物、街に溢れる広告などを拾い集め、スキャニング、モノクロ印刷の過程を経たうえで、それを漂白というやり方でイメージ破壊を試みる。個人とメディア、またそれに付随する写真との関係性を捉え直す作品。
別刷に丹原健翔による寄稿。小山泰介との対談をバイリンガルで所収。栗山サキによる装丁。タイトル/作家名まで消去されようとしている表紙が印象的。
島内秀幸は1985年生まれ佐賀出身の作家。”TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2022″において港千尋氏と小山泰介氏から審査員賞。主な展示に「I count three bodies」(ソノ アイダ#新有楽町、2022)、「亡霊のジレンマ」(229 GALLERY、2023)など。
新刊。

島内秀幸, 2024

日本/英語 | 30x22cm | 42pp | b&w

¥ 4,180 (税込)