前年に前立腺癌を患った荒木経惟が、本気とも冗談ともつかない「遺作」なるタイトルで刊行した写真集（荒木なりのネガティブな意思表明ではあるのだが）。御存知の通り、その後も、次々と写真集は発表している。内容としては、メランコリ […]

近代写真史を専門として多くの評論やキュレーションをおこなってきた光田由里（元松濤美術館学芸員）が、”芸術写真”のマスターたる福原信三、野島康三、中山岩太、安井仲治をはじめとする写真家たちについて、 […]

ベルギー系アメリカ人の写真家トーマス・ファン・ホートリーブ（1975-）が、メキシコが現在のアメリカ西部を支配していた時代の写真記録が欠落している事実に焦点をあてその再現を試みた写真集。ファン・ホートリーブは、ガラス板と […]

繰り返し繰り返し打ち寄せる波の表情を様々な距離角度から撮影した1978年の私家版「海」からの続編的色彩を持つ写真集。波打ち際の波が去ったあとに現れる波の運動痕跡が残された砂地を、対象物の形象をクローズアップしやすいスクエ […]

元素記号Fe（鉄）をタイトルにしたこの本は、廃棄された川崎製鉄の溶鉱炉を被写体にしたもの。浅田彰による寄稿。構成・造本を井上嗣也。企画・編集を後藤繁雄。英訳小冊子付属。 ハードカバー。帯欠。状態良好。

ゲント現代美術館館長Jan HoetとJan Fabreの対談『あえて、ゆっくり我が道を行く』、そして、ブリュッセルのカイ劇場監督ヒューゴー・デ・グリーフとの対談『静寂の嵐』。自己の作品の動機や背景について細かく述べてい […]

1970年代中頃のロサンゼルス。車社会の街だが、公共交通機関を利用するのは主に貧困層の人々だという。しかし老若男女問わずオープンマインドな人々は、弱冠20代中頃の日本人青年に皆一様に陽気な笑顔を見せる。バス停という窓を通 […]

1991年クリスマスイブはバブルも弾けたとはいえ底づき感の無い街のスナップ。舶来のカルチャーが歪められ普及することはどこの国でもよくあることだが、須田一政はとりわけこの信仰由来の記念日が愛のイベントと化したことを冷めた目 […]

2001年大塚時代のタカ・イシイギャラリーでおこなわれた石内都と美術史研究家小池寿子の対談、幕末明治期に活躍した写真師/画家の島霞谷の妻でありながら日本初の女性写真家として写真史に知られる島隆の特集ほか。 経年ヤケ。

精緻な銀塩写真で知られる世界的アーティスト杉本博司の本邦初公開連作写真「クアトロ・ラガッツィ」と、キリシタン美術および織田信長を核とした桃山文化の展観をコラボレーションしたMOA美術館の展覧会公式図録。（版元より） ソフ […]